県士会活動報告 | 香川県の作業療法士会 - Part 9

2016年5月19日(木)に麻田総合病院にて西讃地区OTブロック勉強会(第13回)が開催されました。今年度から麻田総合病院も開催場所として加わり西讃での開催場所が5箇所になりました。今回の参加者は総勢56名の参加でした。内容は、症例検討①は、「趣味活動に対するMTDLPの実践」発表者:蒔田 亜斗夢先生(麻田総合病院所属)、症例検討②は、「小脳出血(開頭減圧術施行)による悪心嘔吐症状に対しての作業療法~自宅復帰を目指して~」発表者:山崎 貴士先生(麻田総合病院所属)でした。

MTDLPの発表に対する検討課題では、「円滑なMTDLP実践のためにカンファレンスをどのように開催していけばいいのか」に対し、「まずはMTDLPの認知度を高めるため研修会等に参加する必要がある」などの意見が聞かれました。

悪心嘔吐症状に対する検討課題では、アプローチについて「離床してゆくことの必要性」「介助の時と能動的に動いた時の体調の差を評価する」などのご意見が聞かれました。

勉強会のアンケート結果では、「さまざまな経験を持つ先生方と意見交換を行う機会となった」、「MTDLPの運用の困難な点を具体的な症例を通して大変、理解できました」などの意見が聞かれました。

今回ご尽力いただきました麻田総合病院のスタッフ及び学術部ブロック勉強会運営委員の皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。

次回も一人でも多くの方々の参加をお待ちしております。今後共、よろしくお願い致します。

学術部ブロック勉強会運営委員会 委員長 纐纈 功

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平成28年5月8日に四国医療専門学校にて、平成28年度新人周知会を開催いたしました。
(一社)香川県作業療法士会の植野会長を始め、6名の理事の先生方、事務局員等と26名の新人作業療法士の皆様に参加していただきました。
会長である植野先生と各部の理事の先生方の挨拶の後に、各テーブルにて歓談・談笑を行いました。他の病院の新人同士の親睦や旧友との再会の場になったとともに、臨床の先輩でもある会長・理事の先生方からの貴重なアドバイスを頂ける場ともなり、参加者の皆様にとって有意義な時間になったと考えております。周知会の後半にはテーブル対抗のレクリエーションも行われ、盛り上がりを見せていました。
今回の周知会を通して、今年度就職された作業療法士の皆様に当士会の活動内容への理解・興味を持っていただき、今後の各部の活動への参加・お手伝いを頂けるきっかけとなれば幸いに存じます。
最後に、周知会に参加して頂きました諸先生方、参加してくださった新人作業療法士の皆様、本当にありがとうございました。

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2016年4月28日(木)に高松協同病院にて東讃地区OTブロック勉強会(第11回)が開催されました。今年度最初のブロック勉強会であり、東讃地区での開催は早くも3年目に入りました。

内容はブロック勉強会初の試みで、一人の症例を追いかけた回復期と生活期のリレー発表形式の発表と、生活行為向上マネジメント(MTDLP)を使った症例発表を行いました。症例検討①は、「回復期リハビリテーション病棟~生活期(デイサービス&訪問リハビリ)リレー発表」発表者:渡辺正人先生(高松協同病院所属)、若林佳樹先生(創心会リハビリテーション倶楽部高松中央所属)、また、症例検討②は、「デイサービスにおいて生活行為向上マネジメントを使用した結果、再び買い物を楽しむことが出来るようになった症例」発表者:若林佳樹先生(同上)といった内容でした。

今回の参加者は27名でした。アンケート結果から「回復期での入院時期から活動や参加に目を向けた目標設定を行うことの重要性」や「他職種や家族との連携も重要である」という意見、また、MTDLPを使った症例報告では、「実際に使っているものを拝見できて良かった」「地域の環境を知る重要性を再確認した」などの意見が挙がっていました。

今回ご尽力いただきました高松協同病院スタッフ及び学術部ブロック勉強会運営委員の皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

本年度も積極的なご参加よろしくお願い致します。

学術部ブロック勉強会運営委員会 委員長 纐纈 功

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平成28年3月18日に橋本病院にて、平成27年度第3回MTDLP事例検討会を実施致しました。今回はファシリテーターをMTDLP推進委員の松本先生(四国医療専門学校)とMTDLP研究協力員の私、中川(老健 白寿の杜)の方で務めさせていただき、合計6名の先生方に発表して頂きました。各々の施設においてMTDLPを実践した事例について発表した後に、発表者が挙げた課題についてグループディスカッションを行いました。

事例検討会では、発表者は事例発表することで、自己の介入を客観的に振り返ることができ、聴講者は、MTDLP事例報告の参考にすることでき、実践に努めるための良い機会となったと思います。

これで、今年度のMTDLPに関する研修会は終了となりました。また、次年度も引き続き県士会の方で研修会を企画実施していきますので、県士会員の皆様は基礎研修受講ならびに事例発表の方、何卒宜しくお願い致します。

今回の事例検討会開催に当たり、ご準備頂きましたMTDLP特設委員の皆様ありがとうございました。

 

香川県作業療法士会 MTDLP特設委員 中川真人

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標記の件につきまして、詳細はこちらからご確認ください。

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平成28年1月17日に、丸亀市綾歌総合文化会館アイレックスで第17回香川県作業療法学会が開催されました。130名を超える参加者に来場して頂きました今回の特別講演は、神奈川リハビリテーション病院の作業療法士である松本琢麿先生に『作業療法の進化と真価~丁寧な臨床を目指して~』と題して、実際の患者様のビデオや実技も交えて講演をしていただきました。患者様と向き合う大切さや療法士として知識や技術を研鑽し続ける重要性を松本先生自らの行ってきた臨床をベースとして話をしていただきまして、私も含めまして会場の参加者全員が改めて日常生活動作を支援するプロフェッショナルである作業療法士の原点に立ち返るような気持ちになりました。
初めて企画しました「自助具・治療器具コンテスト」は、県内の作業療法士及び養成校の学生から、片手でゆで卵が剥ける自助具や手指の痙性を抑制する治療器具などの10作品のエントリーがありました。当日に実施した参加者からの投票と実行委員会での検討にて優秀賞を決定しまして、後日ホームページにて公表することとしています。一般演題については、これまでにない多数の18演題の発表がありました。県内の作業療法士の臨床や学校教育及び地域での活動などに対する熱心な思いが報告されて、参加者からの活発な質問や意見交換がなされました。
当日は朝からの冷え込みも強く寒い一日となりましたが、無事に学会を終えることが出来まして特別講師の松本琢麿先生や参加者及び関係者に対しまして、改めまして感謝申し上げたいと思います。来年度の第18回香川県作業療法学会も県士会員の皆様にとって有意義な時間となるように企画してまいりますので、皆様の参加を宜しくお願い致します。

 第17回香川県作業療法学会実行委員長 渡辺正人(高松協同病院)

 

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平成28年1月10日にユープラザうたづにて、平成27年度第2回MTDLP事例検討会を実施致しました。今回は、アドバイザーとして柴田八衣子先生(兵庫県立リハビリテーション中央病院)をお招きし、5名の先生方に発表して頂きました。発表者は、各施設においてMTDLPを実践し、生活行為課題分析、アセスメントやプラン立てをしていく中で、工夫した点や困難であった点、他職種との連携などについて発表して頂きました。また、発表者に加え12名(MTDLP特設委員を含む)の参加者があり、グループディスカッションでは各々が意見を出し合い盛り上がっている様子が窺えました。
今回の発表者のPower pointスライドや資料について、柴田先生から「どの発表者もしっかり作成されており、事例登録に向けてまとめ方の工夫や述べるポイントなどを修正していければ、十分登録できる内容である。」と太鼓判を頂きました。
今年度は、MTDLP基礎研修(概論+演習)修了者となれば、暫定的に生活行為向上リハビリテーション実施加算が取れることになっておりますが、来年度(4月~)からは基礎研修修了に加え、事例発表までが条件となります。協会も、今年1年間は「実践者を増やし、より質の高い取り組みを積み上げること」が課題となっていると言われております。県士会員の皆様の基礎研修受講ならびに事例発表の方、何卒宜しくお願い致します。
今回の事例検討会開催に当たり、お忙しい中お越し頂きました柴田先生、事例検討会のご準備頂きましたMTDLP特設委員の皆様ありがとうございました。

香川県作業療法士会 MTDLP特設委員 水上保孝

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平成27年12月6日(日)に第3回学術研修会がユープラザうたづにおいて開催されました。

今回は、「包括的暴力防止プログラム(CVPPP)」をテーマに、香川県立丸亀病院看護師 沖野一成氏、仁木辰哉氏(CVPPPインストラクター)を講師にお招きし、講義と実技をしていただきました。「包括的暴力防止プログラム(CVPPP)」とは、暴力が起こらないように予防的介入を行い、暴力によって引き起こされる不利益から患者を保護し、かつ患者が暴力や攻撃的でない手法で対処することができるよう援助するプログラムです。講義では、患者の攻撃性や暴力を医療的な視点から捉え、どう対処していくかという専門的な知識を教えていただきました。実技では、実際に患者に腕を掴まれた場合、髪を掴まれた場合、背後から肩を掴まれた場合など、状況別の対処方法や、チームを組んで行う介入方法を学びました。実際の医療現場でも起こりえる状況を想定しての実技は非常に分かりやすく、適切に対処できる方法を学べたのは大変有意義なものとなりました。研修会のアンケートからは、「直接の身体介入法以外にも、それに至らないまでの方法や暴力についての背景・知識が得られた良かった」との感想をいただきました。今回は、お忙しい中ご講演、実演していただきました沖野先生、仁木先生、CVPPPトレーナーの先生方、またご参加いただいた先生方、誠にありがとうございました。また、研修会担当の学術部の皆様、準備、運営ありがとうございました。

学術部 第3回学術研修会担当委員  東 麻衣

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2015年12月3日(木)に三豊総合病院で第12回西讃地区OTブロック勉強会が開催されました。演題は2題で、①三豊総合病院 OT 柏原佐恵子先生による「感覚障害の改善に応じたADL指導を行った症例」、同じく同病院 OT 氏家歩先生による「肺癌による転移性脳腫瘍を呈した症例へのADL訓練について」の発表が行われました。

参加者は21名で発表後にグループに分かれて意見交換、検討報告を行いました。参加された先生方からはより密な検討や意見交換ができたとのご意見もいただけました。

本年度の西讃地区OTブロック勉強会は今回で一旦終了となります。東讃地区は後1回、平成28年1月7日(木)に県立中央病院にて勉強会を開催する予定となっています。

今回ご尽力いただきました三豊総合病院 梶原万須美先生をはじめ、病院スタッフの皆様、学術部ブロック勉強会担当委員の皆様ありがとうございました。

学術部長 中川真人

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平成27年10月12日にサンメッセ香川にて香川県作業療法士会公共事業部がブースを出展致しました。毎年作業療法士会は参加させて頂いております。今年度は「介護現場の魅力を伝えること」が趣旨にありましたので、「作業療法士と介護職との連携」「住宅改修方法や福祉用具、自助具の使い方」「認知症のリハビリテーション」について来場者へ説明しました。全体の来場者層としましては、子供から高齢の方まで幅広く、ご家族連れが多かったようです。介護に関わる様々な職種、団体のブースがあり、長時間楽しんでいただける企画になっていました。今年来られてない方は来年参加されてはいかがでしょうか?

作業療法士会ブースへは164名来場、認知症相談へは22名希望があり、特に認知症への関心の高さが伺えました。そして、健康志向が高まっていることもあり、予防に関する体操や質問が多かったように感じています。作業療法士は生活を支えるリハビリの専門職です。今後も医療、福祉関連のイベントに参加し、県民の皆様へ生活を支えるお手伝いができればと考えています。かがわ介護フェア作業療法士ブースへ来場して頂いた方々、介護フェアを企画されました香川県健康福祉部総務課の皆様、ご配慮頂きまして本当に有難うございました。

香川県作業療法士会 公共事業部担当理事 山川公彦

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