県士会活動報告 | 香川県の作業療法士会 - Part 6

平成30年8月30日(木)19時から三豊市立西香川病院にてMTDLP事例検討会が開催されました。参加者は27名でした。発表テーマは、「自己効力感の低い症例に対して食事動作や役割の再獲得に向けてMTDLPを活用した事例について」松江沙祐里先生(西香川病院所属)、「自分でトイレに行きたい~MTDLPを通してトイレ動作再獲得へ向けた介入」

高橋美奈先生(西香川病院所属)、「左橋梗塞を呈した症例~MTDLPにより介入実施」藤枝昌代先生(三豊総合病院所属)の3名の先生方の発表でした。今回の事例検討会では、グループワークにて事例登録に向けて確認する視点について話合いました。事例についての不足点や良い点なども抽出し、内容が伝わりやすいものであるかも確認していきました。他病院のOTと意見を出し合いながら、MTDLPについて話合うことができ有意義な時間となったのではないかと思います。

まだまだ、香川県では事例検討会での発表者が少なく、事例登録に提出されている方も少ないため、今後は症例数を増やしていければと考えています。まずは、MTDLPがどのようなものなのかを知るため、事例検討会にも参加して頂ければと思います。

今回、発表して下さいました先生方、並びに病院スタッフの皆様方に感謝致します。

参加して下さった先生方におきましても、是非とも事例数を増やすためにMTDLPを実践して頂ければと思います。

 

纐纈 功(医療法人社団和風会 橋本病院 所属)

 

8.30 事例検討会写真1

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平成30年6月24日(日)、高松テルサにおいて、平成30年度第1回学術研修会を開催しました。今回は畿央大学教授、森岡周先生(理学療法士)お招きし「半側空間無視の神経メカニズムに応じた臨床介入」について講義して頂きました。当日は、例年の人数をはるかに超える約100名の参加がありました。半側空間無視をニューロサイエンスの視点から紐解き、神経ネットワークの問題から病態を解釈していきました。空間的注意ネットワークを背側(能動的注意)、腹側(受動的注意)に分けて考え、症状を分類して捉えること、部位別にどの注意機能を活性化させていけばいいいか等、治療介入に繋がる要素がたくさん述べられていました。終了後の出席者のアンケートも好評で「講義内容が分かりやすく最新の知見をふまえて興味深く聞くことが出来ました」「深くエビデンスをもって治療しなければと考えなおしました。新しい気持ちで取り組みます」等、臨床への意気込みが感じられる意見が沢山見られました。また講義も午前中とあり、参加しやすかったという声も聞かれました。今回の研修会を通し、根拠に根差して目の前の患者様に介入していく重要さが再確認できました。
今回お忙しい中ご尽力いただきました講師の森岡先生、及び学術部担当委員の皆様、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
学術部特別研修会担当 西山脳神経外科病院 鶴窪良樹

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2018年7月19日(木)に橋本病院にて第24回西讃地区OT ブロック勉強会が開催されました。内容は、①『左視床出血を呈した40歳代男性~運転再獲得を目指して』 橋本病院 所属:林 広野先生、②『右小脳出血患者に対して書字動作の獲得を目指した症例』同院所属:綾 聖加先生の2演題でした。今回の参加者は31名。ディスカッションを行い他病院との意見交換を行いました。テーマであった自動車運転については、県士会においても運転と作業療法として勉強会を開催しており、興味を持たれた先生方は多かったように思います。2つ目のテーマでは、失調に対するアプローチの意見交換も行われ、すぐにでも臨床において使える内容であったと思います。今回発表された先生方は、現職者共通研修の「事例報告」へ提出するとのことです。まだ、未取得の先生方においては、良い発表の場であると思います。日頃の臨床成果を発表してもらい、色々と困っていること悩み事などを話し合える場所となれば幸いです。これからも東西ともにブロック勉強会への参加をよろしくお願い致します。

西讃ブロック(橋本病院)

今回ご尽力いただきました橋本病院のスタッフ、ならびに学術部ブロック勉強会運営委員の皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ご参加頂いた皆様へ深く感謝いたしております。今年度のOTブロック勉強会も引き続き宜しくお願い致します。

文責:学術部ブロック勉強会運営委員 纐纈 功(橋本病院)

2018年6月28日(木)にかがわ総合リハビリテーションセンターにて第22回東讃地区OT ブロック勉強会が開催されました。内容は、①『失語症を呈した症例へのかかわり「しているADL」につなげるために』かがわ総合リハビリテーションセンター所属安部沙也香先生、②『非骨折性頚髄損傷にて四肢不全麻痺を呈した症例について~箸ぞう使用方法の検討~』同院所属:福本彩佳先生の2演題でした。

今回、参加者は25名。勉強会後のアンケートの感想では、「自分では思いつかない多くの意見を聞くことが出来、非常に勉強になった」、「経験が浅いスタッフが発表する良い場だと思う」、等の感想を頂きました。

東讃ブロック(リハセンター)

 これからもブロック勉強会では、様々な考えや作業療法での取り組み、疑問など、症例を通して発表して頂けたらと思います。共に作業療法について考えていきましょう。また、発表後は抄録やスライドに考察を加え、手続きを踏めば現職者共通研修「事例報告」のスタンプも獲得できますので、未取得の先生方においてはどしどし手上げ参加していただければ幸いです。

今回ご尽力いただきましたかがわ総合リハビリテーションセンターの皆様、ならびに学術部ブロック勉強会運営委員の皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ご参加頂いた皆様、盛況に終えることができました。ご協力ありがとうございました。

今年度のOTブロック勉強会も引き続き宜しくお願い致します。

文責:学術部ブロック勉強会運営委員会 久保 潤一郎(樫村病院)

平成30年6月3日(日)に四国医療専門学校にて、平成30年度新人周知会を開催致しました。香川県作業療法士会の松本嘉次郎会長を始め、9名の理事・役員の先生方、事務局員と例年より多い34名の新人作業療法士の皆様に参加していただきました。

松本会長の挨拶、県士会の概要説明の後に、グループに分かれて各部の理事の先生方と自己紹介や歓談を行い、和やかな雰囲気で交流が始まりました。その後、昼食を食べながらグループ対抗のレクリエーションを行い、ゲームの勝者には景品をプレゼント、大いに盛り上がりました。レクリエーション中には「作業療法士にとって大切なこととは?」というテーマについて「信頼」、「努力」といった意見が挙がり、理事の先生方と活発な意見交流が行われました。  15289179617621528917952415

今回の新人周知会を通して、今年度就職された新人の皆様、他県士会からの転入者の皆様方に県士会の活動内容を知る良い機会になったと思います。

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最後に、参加してくださった新人作業療法士の皆様、周知会の対応をしていただきました諸先生方、本当にありがとうございました。

 

香川県作業療法士会 事務局 青野佐代 高木茜

2018年4月26日(木)に西山脳神経外科病院にて第21回東讃地区OT ブロック勉強会が開催されました。

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内容は、①『半球間抑制・手指機能について』西山脳神経外科病院所属:鶴窪良樹先生、②『手指機能の低下により調理動作に支障をきたした左片麻痺症例』同院所属:増田祥子先生の2演題でした。

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今回、参加者は33名。勉強会後のアンケートの感想では、「動画を用いた発表で検討しやすく勉強になった」、「講義のあとの症例発表と検討だったので考えやすかった」、等の感想を頂きました。

これからもブロック勉強会では、様々な考えや作業療法での取り組み、疑問など、症例を通して発表して頂けたらと思います。共に作業療法について考えていきましょう。また、発表後は抄録やスライドに考察を加え、手続きを踏めば現職者共通研修「事例報告」のスタンプも獲得できますので、未取得の先生方においてはどしどし手上げ参加していただければ幸いです。

今回ご尽力いただきました西山脳神経外科病院の皆様、ならびに学術部ブロック勉強会運営委員の皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ご参加頂いた皆様、盛況に終えることができました。ご協力ありがとうございました。

今年度のOTブロック勉強会も引き続き宜しくお願い致します。

文責:学術部ブロック勉強会運営委員会 久保 潤一郎(樫村病院)

平成29年12月17日(日)にハイスタッフホール(観音寺市民会館)にて第19回香川県作業療法学会が開催されました。学会テーマは「今、私たちにできること」と題し、一般演題14演題、特別講演では公益社団法人茨城県作業療法士会会長の大場耕一先生による「災害支援・受援時にリハ専門職として為すべきこと」をご講演頂きました。大場先生からは実際に災害支援を行った経験から、発災時の稼働方法などのマニュアルの整備はもちろんのこと、県士会の在り方、平時から行政・多職種との連携の必要性、リハ専門職のさらなる連携強化、リハ専門職としての地域貢献の在り方をご教示頂きました。学会参加者は約110名、会員・他職種・一般・学生と幅広く参加して頂き、無事盛会に終了しました。特別講師の大場先生を初め、座長、演者の皆様、参加者の皆様、運営委員の皆様、ご協力ありがとうございました。改めまして感謝申し上げたいと思います。来年度の第20回香川県作業療法学会も県士会員の皆様にとって有意義な時間となるように企画してまいりますので、皆様の参加を宜しくお願い致します。

第19回香川県作業療法学会 事務局 西田典真

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平成30年1月28日(日)、高松協同病院において、第3回学術研修会「地域ケア会議に資する作業療法士人材育成研修」を開催しました。午前中は、地域包括ケア会議、総合事業、MTDLP、行政との関わり、帳票書類について講師の遠山和倫先生、若林桂樹先生、中川真人先生方に講義してもらいました。午後からは樋本英司先生が中心に司会進行し、実際に地域包括ケア会議に参加したことを想定に事例検討を行い、作業療法士としてどのように他職種と連携しながらアプローチするかをグループワークで検討しました。環境調整、当時者様や家族の思い、サービス支援など、考えることも多数あり、多職種との会議だからこそOTとしての視点や知識を伝えたい気持ちと、連携しながらどのように伝えればいいのかを考えると正直悩みました。しかし、グループワークを通して他OTの視点や考えを聞き交流することで、新しい発見やより広い視野で深く考えることが出来きました。改めてOT同士でも多職種とでも意見交換は非常に大切であることを実感しました。  今回お忙しい中ご尽力いただきました講師の先生方及び学術部担当委員の皆様、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。

赤沢病院 野崎千晴(学術部 第3回学術研修会担当委員)

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平成30年1月25日、三豊総合病院にてMTDLP事例検討会①を開催いたしました。

6人の先生が発表して下さるため、2グループに分けて進行しました。急性期に関わる先生方の発表でしたので、入院中のリハビリ、外来リハビリなど多岐にわたり素晴らしい発表でした。

急性期で展開が非常に速いのにも関わらず、患者さんの想いをしっかりと聞き取り、実践して下さっている事例ばかりで感動しました。

事例検討会では、実際の事例を話し合うことができるので、非常に勉強になると思います。また、グループワークで他領域の先生方と交流できるので、新たな発見があります。今後も継続して事例検討会を行なっていきますので、ぜひご参加ください。

MTDLPにご興味ある先生で、どうすればよいかわからないなどありましたら、MTDLP特設委員会までご相談頂けると幸いです。

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「今後の予定」

事例検討会②

  • 日  時/平成30年2月8日(木)19:00~21:00(受付は18:45~)
  • 会  場/ユープラザうたづ 1階 視聴覚室(綾歌郡宇多津町浜六番丁88番地)

 

書き方研修会:平成30年2月22日

  • 日  時/平成30年2月22日(木)19:00~21:00(受付は18:45~)
  • 会  場/総合病院 回生病院 本館 2 階リハビリテーション部 作業療法室

(坂出市室町 3-5-28)

 

※詳細は(一社)香川県作業療法士会のホームページにある「研修会案内(県士会)」をご覧ください。

 

香川県MTDLP特設委員会

若林 佳樹

2017年12月14日(木)に香川県立中央病院にて第20回東讃地区OT ブロック勉強会が開催されました。内容は、①『重度右片麻痺、感覚障害、運動性失語を呈した患者に対する自主訓練方法の検討』香川県立中央病院所属:松本雅光先生、②『麻痺側上肢の使用が乏しい患者の作業療法の検討』同院所属:高橋宏暢先生の2演題でした。

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今回、参加者は17名(内学生1名)で、若手の先生2名による発表でした。勉強会後のアンケートの感想では、「ADL等で脳外、患者へのアプローチで悩む場面が多いため、他院の先生方の意見を伺う機会となった」、「他の病院の意見や取り組みを聞くことが出来た」、「急性期でのOTのリハビリという視点で考える機会になってよかった」等の感想を頂きました。

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これからもブロック勉強会では、様々な考えや作業療法での取り組み、疑問など、症例を通して発表して頂けたらと思います。共に作業療法について考えていきましょう。また、発表後は抄録やスライドに考察を加え、手続きを踏めば現職者共通研修「事例報告」のスタンプも獲得できますので、未取得の先生方においてはどしどし手上げ参加していただければ幸いです。

今回ご尽力いただきました香川県立中央病院の皆様、ならびに学術部ブロック勉強会運営委員の皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ご参加頂いた皆様、盛況に終えることができました。ご協力ありがとうございました。

今年度のOTブロック勉強会は本会で終了となります。次年度も引き続き開催していきますのでたくさんの方々がご参加いただけますよう宜しくお願い致します。

文責:学術部ブロック勉強会運営委員会 久保 潤一郎(樫村病院)