作業療法士会

令和3年10月17日(日)にオンラインにて第2回学術研修会を開催しました。

富山リハビリテーション医療福祉大学校、丁子雄希先生によります「実践!シングルケースデザイン 事例発表をやってみよう~」をテーマにご講義していただきました。当日は、29名の参加者がありました。

丁子先生の講義では、シングルケースデザインとは?から始まり、詳しい解説と先生の実践例も交えた講義でわかりやすい内容でした。

終了後アンケートの感想では、「症例検討しか今までしたことがなく、ケースデザインや統計方法の仕組みが理解でき、やってみようと思うきっかけになった」「曖昧だった症例報告とシングルケースデザインの違いがよくわかりました。チャンスがあれば是非挑戦してみたいと思います」といった前向きな回答がみられました。

オンラインでの開催となり、先生方に対面形式でお会いできない状況が続いていますが、今後とも自己研鑽のためにご参加いただければと思います。

今回お忙しい中、お引き受けいただきました講師の丁子先生、及び学術部担当委員の皆様、ご参加いただいた皆様ありがとうございました。今後も会員の皆様の知識技術につながる研修会を企画・運営したいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

学術部部長 纐纈 功(橋本病院)

丁子先生 (2)

 

 

 

 

 

 

 

 

丁子先生2 (2)

令和3年7月25日(日)にオンラインにて令和3年度第1回学術研修会を開催しました。大阪府立大学教授、竹林崇先生をお招きし「課題指向型練習における概念と評価」というテーマで講義して頂きました。当日は、43名の参加がありました。第1回学術研修会としては初めてのオンライン開催となり、進め方や、会議もWEB上のみの為、戸惑う部分もありましたが、当日は何事もなくスムーズに開催することができました。

竹林先生の講演は令和元年度の研修会に引き続き、2回目となりました。前回研修会終了後のアンケートでは「続きが聞きたい、具体的な難易度調整が聞きたい」や「課題指向型訓練の内容をもう少し聞きたい」と言う、より深い内容を聞きたい、と言う意見が多く聞かれたため、介入に関する内容を多くして頂きたいと言う依頼の元、引き受けて下さりました。

当日の講演では前半にFMAの評価、課題指向型アプローチの概念について説明して頂き、後半は課題指向型訓練(Shaping、Task-practice)での評価方法や難易度調整について詳しく説明して頂きました。初学者にとっては難しい内容になるかと思いましたが、基礎的な部分も話してくださり、非常にわかりやすい内容だったと感じました。個人的には具体的な訓練と難易度調整が理解できたことに加えて、生活環境や文脈を含めた介入を行うことでより深く治療介入が行える事を再確認でき、とても刺激的な内容となりました。

終了後の出席者のアンケートでは「明日から使える課題の難易度設定を学ぶことができて良かった」「Shapingと、Task-practiceの割合については観察と動作分析が必須であると感じた」や「課題選択や難易度調整は常々自身の課題だったので非常に参考になりました」「QOM3.5付近の難易度が実際どの程度かが分かりにくい部分があったが、具体的に動画でこの動きが何点かを見せて頂きとても参考になりました!明日から活かしていきます」など、講義内容に対して参加者の満足度が高い意見が聞かれました。

研修会は例年同様、午前中開催でしたが、オンライン開催は参加しやすい、と言う意見が聞かれました。確かに自宅のまま研修会に参加できる色々なメリットはあると思います。しかしやはり寂しさを感じると共に、講師、受講者共に反応が見られる方が良いのではないかと思います。今後、感染状況にもよりますが、やはり対面で行えるような研修会が恋しく感じました。

今回お忙しい中、お引き受けいただきました講師の竹林先生、及び学術部担当委員の皆様、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。

今後も会員の皆様の知識技術に繋がる研修会を企画・運営したいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

第1回学術研修会担当 学術部副部長 西山脳神経外科病院 鶴窪良樹

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香川県 地域包括ケアシステム推進委員会では、地域で活躍できるリハビリ専門職の育成や、地域住民向けの認知症キャラバン事業への協力等、多くの活動を行っています。

こちらから今年度の活動報告をご確認ください。

令和2年10月25日(日)、今年も県からの補助を受け、介護従事者向けの老年期うつ病研修会を実施しました。今回はコロナ禍での研修会開催ということで、オンラインでの参加と通信環境のない方へは感染対策を行ったうえでの会場参加というハイブリッド研修会という形を取りました。

オンライン研修会の良さは参加定員を気にせずに参加ができるので、介護職の方や看護師、地域包括の方の他に、作業療法士や学生も「受講したい」、という方も参加いただきオンライン62名、会場11名(スタッフ含む)の合計73名という大勢のご参加をいただきました。

講師は昨年好評だった首都医校の髙橋章郎先生をお招きしました。老年期うつ病の疾患や症状の話しから、先生の臨床経験を踏まえた取り組みをわかりやすくご講演いただきました。最後の質疑では講師と参加者が共有できた部分が多く、オンラインですが「ひとつになった感じ」がお互いに感じ取れたひと時でした。

今後も作業療法士向け研修会はもちろん、今回のような他職種向け研修会も機会があれば企画運営していきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。最後に、当日はオンライン研修会ということで不慣れなことが多く、ご不便をかけたかと思いますがご容赦いただければと思います。また、運営担当の公共事業部の会員にもご協力いただきました、ありがとうございました。

老年期うつ病研修会担当:しおかぜ病院 前田悠志

老年期うつ病研修会R2.10.25

 

2020年9月6日(日)に、「チーム医療におけるコミュニケーションのポイント~信念対立解明アプローチ」をテーマに、吉備国際大学保健医療福祉学部作業療法学科 教授 京極真先生を講師として、第2回学術研修会を開催致しました。

ホームページ画像 添付用

 

県士会として初のオンライン研修会であり、手探りでの企画・運営でしたが36名の先生方にご参加いただけました。

京極先生からは、具体的な臨床場面で生じる意見の対立や、職場環境で起こりうる問題に対して、どのように考え行動すればよいのか、実践的な講義をして頂けました。また、チーム医療の中で、多職種の関係、OT同士の関係、上司・後輩との関係、患者と医療者の関係など誰しもが経験する対立や、その対応方法について説明して頂けたことで、明日からの仕事に生かしていくことができる内容でした。

今回、研修会の状況が不透明な中、講師をお引き受けいただきました京極先生、本当にありがとうございました。YouTube、SNSでの発信も楽しみにしながら、継続して学んでいきたいと思います。

京極先生受講生

 

 

 

また、第2回学術研修会担当委員の皆様、運営お疲れ様でした。今後も会員の皆様の研鑽に繋がるような研修会を企画・運営していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

第2回学術研修会担当委員長 馬場広志(専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ)

 

令和2年2月16日(日)、専門学校穴吹リハビリテーションカレッジにて、学術部特別研修会「地域ケア会議・総合事業に関する人材育成研修会」~作業療法士が参画できるようになるために~を開催しました。県士会副会長の植野英一氏と私が講師を務めました。植野氏は県アドバイザーを担っており、その経験から地域ケア会議の進行や専門職アドバイザーの助言ポイントなどについて説明され、今後作業療法士が地域で参画していくことがとても重要であることを熱心に伝えられました。また、実際の会議を想定したグループワークを通して、参加者全員が、多職種も含めたアドバイスの仕方も考える事ができ、貴重な経験ができたことと感じました。今回お忙しい中ご尽力いただきました講師の植野氏をはじめ、学術部担当委員、ご参加頂いた皆様ありがとうございました。

介護老人保健施設 白寿の杜 中川真人(学術部担当理事)

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令和2年1月19日(日)に綾歌総合文化会館アイレックスにて、第21回香川県作業療法学会が開催されました。今回の学会のテーマは「Various occupational therapy こんな作業療法しています」とし、特別講演、一般演題などを行いました。

特別講演はパナソニックエイジフリー株式会社の船谷俊彰先生による「企業で働く作業療法士の役割」について講演していただきました。作業療法士でありながら企業で働く中で、私たちセラピストに求めることを具体的にお話していただき、臨床場面だけでなく多職種との関りについても重要なことを学ぶ機会になりました。また、住宅改修についての手すりを付けるときのポイントなどは、明日からの臨床に活かせる知識として参考になりました。

一般演題は13演題で、身障分野だけでなく、精神科領域や就労支援などの取り組みなど多くの領域から発表をしていただき、質疑応答も活発に行われました。

午後のシンポジウムでは「社会と繋がる作業療法士とは」というテーマで地域ケア会議や特別支援教育、認知症初期集中支援、精神科の就労支援でご活躍されている作業療法士の皆様にディスカッションしていただきました。各分野での取り組みや課題などについて会場からも多くの質問があり、時間が足りないほど盛況でした。

また、賛助会員の企業様にも福祉機器などを展示していただき、学会も無事盛会に終了しました。

今回の学会では多くの方に参加していただきたく、新たな企画にも取り組んでみました。準備など大変でしたが、参加者は140名を超えて、ここ数年で一番多くの方に参加していただくことができました。本当に有意義な学会になったと感じています。

最後に、特別講演の船谷先生はじめシンポジストの先生方、また座長、演者、賛助会員の企業様、運営委員の皆様、当日参加していただいた多くの皆様ご協力ありがとうございました。次回の第22回香川県作業療法学会におきましても、多くの皆様のご参加を心よりお願い申し上げます。

 

第21回香川県作業療法学会 運営委員長 穴吹リハビリテーションカレッジ 山下良二

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12月13日(金)に第21回香川県作業療法学会の運営委員会と当日運営委員に協力して頂ける先生方との学会開催に向けての全体会議を行いました。

 

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前回の委員会ではこれまで数か月間、運営委員で協議してきました、学会誌とポスターが完成しました(皆さんポスターを職場に貼って下さいね!)、

今回は当日の運営委員の動きの確認や当日名札兼領収書にポイントシールをとめる作業を主に行いました!

 

 

写真2今回の学会は参加される会員の皆さまに対して、より実りのある学会となるために賛助会員の企業の製品の展示や、前回のアンケート結果の希望から、シンポジウムを開催する予定としています。詳細は学会誌に記載しています!12月20日頃には皆さまの手に届いていると思いますのでご確認ください!

開催日・場所は令和2年1月19日(日)・丸亀市綾歌総合文化会館アイレックスです!いよいよ来月となりました。会員の皆さまにとって良い学会になるように毎月運営委員一同考えて参りました。皆さまに満足して頂ける内容となっておりますので、ご参加お待ちしております!!

 

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第21回香川県作業療法学会運営委員会 運営委員一同

第2回学術研修会 開催報告

2019年12月1日(日)に、三船病院の作業療法士 徳永謙一先生を講師にお招きし、「ライフステージの変化による発達障害の捉え方~子供から大人まで~」をテーマに、第2回学術研修会を開催しました。他職種の方や県外から参加の方もおられ、44名の方に参加していただきました。

これまでの小児病院での経験と、現在の精神科デイケアでの臨床実践を踏まえて、小児期と成人期での発達障害に対する支援の考え方を講義していただきました。自閉スペクトラム症のコミュニケーションの特性では、4つのタイプに分けて説明され、コミュニケーションの傾向を評価する視点など分かりやすく説明していただきました。

今回参加いただいた方は、身障領域で勤務される方も多くおられました。アンケート結果では、成人期で関わっている方、小児期で関わっている方のそれぞれで、「新たな気づきが得られた」という意見が多くありました。対象者の「ライフステージに沿った支援」について学んだことで、今後の臨床場面でも対象者の捉え方やアプローチの考え方が変わってくるのではないかと思います。

発達障害に対する支援、取り組みが広がっていく中で、今回講師をお引き受けいただきました徳永先生、ありがとうございました。また、第2回学術研修会担当委員の皆様、準備から運営までお疲れ様でした。今後も会員の皆様のスキルアップに繋がるような研修会を企画していきたいと思いますので、皆様の参加、ご協力をよろしくお願いいたします。

第2回学術研修会担当委員長 馬場広志(専門学校穴吹リハビリテーションカレッジ)

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学術部特別研修会開催報告

 

令和元年12月1日(日)、四国医療専門学校にて、令和元年度学術部特別研修会「認知症の方と家族支援~作業療法士に何ができるか~」を開催しました。作業療法士を対象とし、37名の参加がありました。今回は香川県認知症ケア人材育成研修補助事業の一環にて、公益社団法人認知症の人と家族の会香川県支部世話人代表の松木香代子先生、佛教大学の苅山和生先生の2名をお招きしました。まず、松木香代子先生が実際に写真を用いながら園芸やうどん作りを通しての利用者様同士の交流、表情、行動等を講演して下さりました。苅山和生先生は、認知症施策推進大綱や新オレンジプランとオレンジプランの違い等について講演して下さりました。その後、1.OT自身が、我が事としてリアルに、人生の課題を自問自答(哲学)する、2.その哲学と今までの実学をもとに、作業療法士(or作業療法)が今行うべきことを列挙する、3.介護支援+終了支援+子育て支援のどこからでもいい、ひとつずつ、1㎜ずつ前に進める具体的方法を議論するという内容でディスカッションを行いました。ディスカッション後には各班が発表をし、松木香代子先生、苅山和生先生からアドバイスを頂戴しました。その中には、「その人の事を知る工夫」や「辛い事を伝える工夫」、「家族の介護に対する助言と工夫」等実際に私が勤めているデイケアでも起こっている内容や、同じように悩んでいた事もあり、大変参考になりました。

今回の研修の中で私は、松木香代子先生の「家族の思いとOTの支援のすり合わせについて、たとえOTが思っている事と家族の思いが違っても、家族の思いや幸せを組み入れる事で家族と本人の関係性が良好となった事例がある。」という言葉が特に印象的でした。また、苅山和生先生の「利用者様にとってもOTにとっても日々のルーティンだけでなく、新たな挑戦が必要。イチローも日々のルーティン(素振り等)だけでなく新しいことを取り入れてきたから世界レベルになった。」という言葉も印象的でした。

最後に、今回お忙しい中ご尽力いただきました講師の松木香代子先生、苅山和生先生及び学術部担当委員の皆様、ご参加頂いた沢山の皆様ありがとうございました。

いわき病院シルバーデイケアきらく 山田啓介

R1.12.1初期集中(上級者)