2023年11月22日(水)19時~21時で運転と作業療法の研修会をZOOM形式で開催しました。
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参加者は23名。内訳は、10年目以上のOTの参加は約6割あり、4割は新人から6年目までのOTの参加でした。今回のテーマは、「若手スタッフ向け!各病院での運転支援の取り組みを聞いてみませんか?」でした。
講師は、矢野立 氏(所属:かがわ総合リハビリテーションセンター 成人支援施設)、 森本義博 氏・末金誠 氏(所属:高松協同病院) 、宮崎貴充 氏(所属:松井病院)の4名のOTから、自施設で行っている自動車運転評価について、自動車運転再開の流れ、実際の事例についてご紹介していただきました。
研修会後のアンケートでは、「他院での支援再開の流れなどよくわかった。症例紹介もありとても分かりやすかった」、「病院ごとの運転支援について貴重な発表が聞けて良かった。
検査のカットオフ値やペーパードライバー講習での評価項目などが各病院で違うので共有出来たら良いと感じました」などのご感想をいただきました。
今年度の研修会は終了しましたが、自動車運転や移動支援についてこれからも考えていき、今後も研修会等でご報告できればと思っております。皆様の又のご参加お待ちしております。
運転と作業療法特設委員会 担当理事 纐纈 功
第23回香川県作業療法学会は、初のオンライン開催となりました。穴吹リハビリテーションカレッジのシルクホールをオンライン配信の基地局として設けました。演題数は、オンラインでの発表のためか例年より多い17演題でした。基地局からは10演題、ご自宅や勤務地からは7演題が発表されました。通信障害もなく、進行もスムーズに行えました。参加者は95名とこちらは残念ながら、例年に比べても非常に少ない参加となっており、次回の課題と考えています。
学会テーマは、「動き出そう!一歩ずつ前へ ~作業療法の歩み~」としました。県学会運営委員の話し合いで、どのような状況であっても前に進んでいきたいという願いからこのテーマを選びました。
今回の基調講演は、日本作業療法士協会の中村春基会長をお招きし、学会のテーマ沿った「歩み」についてのご講演でした。協会の役割や活動、香川県への提言とその裏側についてエピソードを交えご紹介していただきました。
作業療法の発展のため、1つ1つの成果や実績を出していくことが重要であると改めて感じました。
特別講演は、頚髄損傷の当事者で作業療法士である大向優貴さんのご講演でした。
作業療法養成校の学生時代に受傷され、その時の学生生活、フジ住宅株式会社にアスリート雇用で入社され、パラアスリートスイマーとしての実体
験、経験談をご講演いただきました。印象に残った言葉は、「できないとやらないは違う」という言葉です。やってみてできるか、できないかを判断することに意味や価値があるということだと思います。その言葉から感じる、作業療法士ができないと判断していることが、本当にできないことなのか、教科書通りではなく、やってみないとわからないこともあるということも分かりました。
演題発表では、精神、整形、CVA、県士会の活動報告など多岐にわたる発表であり、作業療法が凝縮された内容でした。学会発表のために、文献を調べたり、先輩OTにアドバイスをもらったりと試行錯誤しながら抄録、スライド作成をされたと思います。学会発表という目標のために、学ぶ、知識を増やす、意見をもらうことが作業療法士としての成長につながると思います。
まだまだ、世の中がどのような状況に変化していくのかわかりませんが、臨床で行っている作業療法をどんどんアピールして下さい。次回、第24回香川県作業療法学会に向けて、これからも全ての作業療法士が前に進んでいくことを願います。
第23回 香川県作業療法学会 運営委員長 纐纈 功
平成30年12月9日(日)、穴吹リハビリテーションカレッジにおいて、平成30年度第2回学術研修会を開催しました。今回は岡山リハビリテーション病院より酒井英顕先生(作業療法士)をお招きし、「自動車運転再開に向けた評価と支援」というテーマで講義して頂きました。
講義では、道路交通法の変遷や現状といった基本的なことから、作業療法士として運転再開に向けた具体的な評価や支援の方法、医療機関と教習所との連携の取り方など、事例を通してわかりやすく紹介して頂き、大変充実したものとなりました。
臨床を経験する中で患者様より運転再開を希望する声はよく聞かれます。身体機能や高次脳機能を適切に評価することはもちろん、病前の運転傾向、その方にとって運転をすることの意味や、キーパーソンの存在などを把握しておくことの大切さを学びました。
お忙しい中、ご尽力いただきました酒井先生、ご参加頂いた皆様、大変ありがとうございました。これからも香川県作業療法士会の会員の皆様に臨床で役立つ研修会を開催出来ますよう、部員一同頑張って参ります。今後とも宜しくお願い致します。
かがわ総合リハビリテーションセンター 藤井麻莉(学術部 第2回学術研修会担当委員)
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平成29年7月16日(日)、サンポートホール高松第54会議室にて、鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンターの作業療法士 野間知一先生を講師にお招きし、第1回学術研修会「麻痺や痛みへのアプローチ ~川平法の紹介~」を開催しました。肩の解剖学的な視点から痛みの要因についての解説、川平法の紹介まで、また動画も多くご紹介いただき、とてもわかりやすく有意義な研修会でした。お忙しい中、ご指導いただきました野間先生、どうもありがとうございました。また、第1回学術研修会運営委員の皆様、準備から運営までお疲れ様でした。
学術部 部長 中川真人
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2015年1月29日(木)にかがわ総合リハビリテーションセンターで第5回東讃ブロック研修会を開催しました。演題は2題で、①かがわ総合リハビリテーションセンター OT山本有志先生による「高次脳機能障害を呈した症例に対する自宅復帰支援」、②同センター OT田村篤志先生による「非ヘルペス性辺縁系脳炎を呈した一症例の取り組み」の発表が行われました。
参加者は20名で発表後にグループに分かれて意見交換、検討報告を行いました。
今回は前回、前々回と比べて参加人数が若干少なくなってしまいましたが、参加された先生方はらはより密な検討や意見交換ができたとのご意見もいただけました。
本年度のブロック研修会は東讃・西讃いずれも今回で一旦終了となります。来年度は4月に東讃ブロック研修会から開始となります。今後も更なる盛況と県士会員の研鑽の場となるよう企画展開していきたいと思います。
今回ご尽力いただきましたかがわ総合リハビリテーションセンター馬場広志先生をはじめ、スタッフの皆様、諸病院連絡担当係の先生方、ありがとうございました。
ブロック研修会班 委員長 久保潤一郎
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今回、第13回公開講座を受講し、脳卒中のリハビリテーションについて治療のみではなく、予防・援助の重要性について改めて考えることが出来る場となりました。
当院では脳卒中の再発で入院される方も多く、再発予防として、生活習慣の見直しや自分自身の状態(血圧・体温・食事量など)の把握も含め指導していく必要があると思いました。現在私達が関わるのは、脳卒中を発症した後のリハビリテーションとして関わることが大半となっています。しかし、今後はもっと予防の段階に目を向け、周囲の方に脳卒中についての知識、危険因子、予防方法などを知って頂き、意識を高める取り組みが必要であり、今後の課題であると感じました。
また、松井病院中野先生の講演では、自宅で出来るリハビリテーションとして、いくつか上肢や体幹の活動を紹介されていました。自宅復帰後の日常生活について大きく関わることができるのが作業療法士という職種だと思います。なので、病院内の中でのリハビリテーションにとどまらず、自宅復帰後の生活や活動維持を支援していくのも、大きな役割であると感じました。自宅での円滑な日常生活の獲得を図り、社会参加への支援、QOLの向上へと繋げる役割があると思います。これからも、脳卒中患者様に対して、作業療法士としてより良い支援が出来るよう考え、努めていきたいと思います。
橋本病院 福井 愛美