「撓骨遠位端骨折の評価と治療」に参加して

日時:2011年8月28日
場所:四国医療専門学校

今回、四国医療専門学校で開催された愛野記念病院の田崎和彦先生による「橈骨遠位端骨折の評価と治療」をテーマとした事業部専門研修会に参加させていただきました。

今回の研修会では、田崎先生に橈骨遠位端骨折の治療・評価方法、その注意点などを詳しく説明していただき、また、治療を行うに当たって臨床の場ではどのように行われているか実際の経験を交えて講義していただいたため、私も理解しやすく非常に興味深い内容でした。

橈骨遠位端骨折症例に対し掌側ロッキングプレート固定術を行い、良好な整復が行われ強固な固定術が施されていた場合、早期に運動療法を行うことで良好な関節可動域を得やすいこと、逆に保存療法の場合には二次障害が起こりやすいことや拘縮によりリハビリが長期化しやすいなどの問題点がある事などを指摘されていました。
今まで臨床の場で作業療法士として活動してきて、橈骨遠位端骨折等の外傷に対するリハビリの経験が少なく、実際に田崎先生がスライドを使って説明されたときには勉強不足を実感しました。また、私は解剖や運動学が苦手で後回しにしてしまいがちでしたが、実際に評価する上で主治医とOTが密に連携をとり、OT自身も画像や臨床所見をふまえなければならず、改めてその大切さに気付かされました。

私の職場では主に脳血管障害の疾患で維持期の患者様がほとんどであり、普段整形分野の関わりが少なく、実際にはどのような評価や治療を行っているのか関心があり、今回の研修会のようなハンドセラピーの評価や治療に対するお話は新鮮でよい刺激になりました。今回の研修会で教わった内容をさらに知識や技術を深めるきっかけにしたいと思います。

デイサービス夕凪 高橋 直利