2016年12月18日に、今年度3回目の学術部 特別研修会として「地域ケア会議に資する作業療法士人材育成研修」を開催しました。香川県作業療法士会理事である、樋本 英司 先生、若林 佳樹 先生、山川 公彦 先生、中川 真人 先生の4人の先生方に講義していただきました。
内容は、地域ケア会議とは何か、OTが参加する事でどんな役割を持てるのか、具体的な焦点が当てられていました。午後からは2つの事例を検討し、実際のケア会議を想定したグループワークを行いました。私自身、OTが参加する事で何ができるのか、どんな発言が出来るのか、疑問点は多くありましたが、実際に検討してみると、現状の生活の改善や、今後の予防として環境調整や他のサービスを利用したり、訓練として行える事など疑問点やアドバイスとして発言出来る部分が多くある事が気付けました。個人的な感想ですが、その中でやはりOTとして出来る範囲の把握や症例を読み解く力、広範囲かつ深い知識が必要になり、引き出しの多さが必要になるのではないか、と感じました。グループワークを通して、他OTの考え方や視点を学ぶ事が出来、この様な機会や、改めて同僚と意見交換を行う事の大切さに気づけたように思います。日々の相談や連絡等のコミュニケーションが、他職種の中でのOTの存在価値を示す事に繋がり、1人でも多くの患者様のために役立てるのではないかと思いました。
内容は勿論の事、伝え方や、提案の仕方、マナー等も詳しく講義して頂き実際に参加した場面で活かせる充実した内容でした。
今回参加していただいた皆様ありがとうございました。来年も充実した、繋がりを持てるような研修会を開催していきますので、今後ともよろしくお願い致します。
西山脳神経外科病院 鶴窪良樹 (学術部 研修運営委員)